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めにまね
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2002-06-30

やりすぎのドント・クライ 4:ナチ収容所の素敵な生活

 引き締まった浅黒い体が、ベッドに横たわった少女を見下ろしていた。前を完全にはだけられたブラウスと胸に一本の紐となって引っかかるピンクのブラジャー、そして白いソックスをつけて、小柄な体に似合わぬ豊かな胸と銀の柔毛、そしてその下で軽く開きかけた薔薇の蕾を露わにしている姿は、全裸でいるよりはるかにエロティックだ。それは少年の下腹部で、臍にまで届こうと必死に背伸びを繰り返すものを見ても明らかだった。
「なんのかんの言っても立つもん立ててんのね、あんた」
「む、男ならこうなるのは当たり前なのだ」
 ナチの帽子にナチのズボン、長手袋にサスペンダーと、シャーロット・ランプリングかショコラ・ミスといった格好のマオに冷やかされて、宗介はつい先日かなめに教わった言葉をオウム返しする。かなめはその言葉を、自分に対して「のみ」当たり前だと表現したのだが、どうやら彼には伝わっていなかったようだ。しかもコスプレ女はその返答を無視する。亀頭の露出した少年の逸物に刻まれた、不恰好な傷痕に目を奪われたのだ。
「あんた、ムスリムなの?」
「否定だ。コーランも詠唱できるし、割礼も受けたが、俺自身はムスリムではない」
 イスラム教徒なら二人とも女房にしちゃえばいいんだけどねぇ、マオは思ったが、口には出さない。代わりにコーチとしての指示を飛ばす。
「ま、いいわ。じゃ、いつまでもそいつをほっとかないで、今度は大事なところを中心に撫でたり舐めたりすんのよ」
「了解した」
 答えるなり、少年は白く伸びた少女の足の間に陣取ると、真っ直ぐに処女地を見つめる。
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2002-06-23

やりすぎのドント・クライ 3:愛の嵐

 シングルサイズのベッド。目覚ましと内線電話とスタンドの乗ったベッドサイドの小さなテーブル。壁にはめ込まれたクローゼット。天板の折りたたまれたライティングデスク。その付属の椅子。部屋の中で家具と呼べるようなものはその程度だった。そんな殺風景な部屋で、ベッドに腰かけた少年が、隣の少女の服を脱がすのに四苦八苦していた。
 既に少女のネクタイは外され、白いブラウスはヘソまでボタンを外され、胸元からは幼さを残す体形には似合わぬほどの豊かな果実が、ピンクのレースに彩られたブラジャー越しに存在をアピールしている。ここまで来て、宗介ははたと困ってしまった。このままブラウスを引きずり出してしまうべきなのか、スカートを下ろすべきなのか。
「う〜む」
「あのぉ、わたしが脱ぎましょうか?」
 思わず同情して救いの手を差し伸べるテッサに、叱責の声が飛ぶ。
「なにしてんの、そんなんじゃこいつのためにならないじゃない」
「そうです、大佐殿。ここは自分に任せてくだ……」
「なに言ってんの、あんたもダメダメよ!」
 室内唯一の椅子に逆向きに腰掛けて乳房をさらす美女は、返す刀で宗介も叱責する。
「あんた、そこでブラウスを引きずり出そうとしたでしょ」
「否定だ。そのためにスカートのボタンを外すべきだと判断した」
「ああ、その判断はいいわよ。でもそこで行動がブツ切れになっちゃ、女の子の気分がそがれちゃうのよ」
「む、しかしボタンを外すのはこれでなかなか」
「まあね、この子の腰、張ってるからボタンを外しづらいのはわかるけどね」
「わたし、そんなに太ってません!」
 だが、少女の抗議はまったく無視されてしまう。
「でもそんなボタンは、目をつむっても片手で外せないとダメなの」
「なるほど。銃の分解・組み立てと同じことだな」
「そういうこと。んじゃ、練習始め」
「了解した」
 宗介が右手一つでテッサのスカートのボタンを外しては止める練習を始める。
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2002-06-16

やりすぎのドント・クライ 2:ブリキの太鼓

「むぅ」
 書類や雑誌、専門誌やゴミ屑が高く積みあがった机のわずかに残されたスペースで、書類仕事を片付けていた宗介は、書類の上でちらちらする明かりに目をしょぼつかせて、天井を見上げる。上にはビニールのシートがかかり、その上には雨漏りの水がたまっている。そしてそれが動き回るレンズとして、蛍光灯の光をちらちらと揺らめかせているのだった。
 それにしても、どうにもはかばかしくなかった。
 最新鋭潜水艦〈トゥアハー・デ・ダナン〉を始めとするハイテク資材に予算のほとんどを取られ、メリダ島基地の宿舎・官舎はよく言ってバラック建てといった風情で、雨漏りはする、虫は入り込む、音は筒抜け、シャワーの水がお湯に変わるまで一分以上かかる、といったろくでもない代物だった。
 とはいえ、中央アジアの苛酷な環境でゲリラ活動をしていた宗介にとっては、ここは天国とまでは行かなくとも少なくとも地獄よりははるかにマシな場所だ。不満はむしろ机の上に積み上げられて整理されない、クルツの資材一式にあった。
 宗介が日本に常駐しているのをいいことに、クルツは彼の机の上を自分の荷物置き場として流用していた。おかげでたまに帰ってきた宗介が机仕事をしようとすると、まずはその整理から始めなければならない羽目に陥ってしまう。
 しかし、本当の問題はそんなところにはなかった。普通ならそこらのものに当たったりして気を紛らわすのだろうが、残念ながらそんな柔軟な発想は宗介にはない。自分が直面している問題をどうすれば解決できるか、そのことが彼にとって一番大切なことだった。
 だが、卓越した戦士の技能を持つ宗介にしても、男女関係の問題解決は非常に困難だった。並外れたサバイバル能力も、優秀な格闘能力も、傑出したAS(アーム・スレイブ)の操縦能力も、想いを寄せる少女との関係改善にはまったく役に立たないのだ。
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2002-06-09

やりすぎのドント・クライ 1:地獄に堕ちた勇者ども

「ソースケのここ、熱い」
 そう言いながら、かなめの指は宗介の肉筒をゆっくりと下へとたどる。しなやかな細い指は根元を逆手でしっかりと掴み取ると、そそり立った砲塔を上向きに固定する。既に先走りの液を湛えて爆発寸前の銃口に、柔らかい肉襞が絡みついたと思うと、シリンダーはずぶずぶとどこまでも吸い込まれていく。
「うっ」
 永遠に吸い込まれる感触に少年は思わず耐えていたものを放ってしまう。シャフトが激しく脈動し肉の洞にすべてが吸い込まれる。
「ふーん、これで終わりなんだ」
 男の高射砲がむなしく弾を打ち尽くすと少女は冷たく言い放つ。
「じゃ、ソースケ、あたし、帰るね」
「待て」
 だが、少女は振り向きもせずに彼の前から姿を消す。
「千鳥、待て! 待つんだ、千鳥!!」
 自分の声に驚いて、少年は思わず飛び起きる。
 ごぉ〜〜ん。
「っ……」
 宗介は頭を押さえて再び倒れこんだ。いつものように用心のためにベッドの下で寝ていたというのに、派手に飛び起きたためにベッドの裏に派手に頭を打ち付けてしまったのだ。
 宗介は静かに横たわったまま頭の痛みに耐えた。だがベッドに打ちつけた痛みは間もなく治まったが、かなめのことを思うたびに襲われる激しい頭痛はまったく止む気配がない。
「ん?」
 体中からにじむ脂汗に全身はじっとりと湿り気を帯びていた。中でも下半身の湿り具合が激しい。確かめてみると、パンツには白いどろどろした液体がぶちまけられていた。生まれて初めての夢精に戸惑いながら、少年は引き締まった尻から汚れた下着をはぎとった。

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2002-06-02

空回りのラブ・タイム 5:西部戦線異常なし

 自分を寝室に運ぶのに、かなめは宗介に体を持ち上げさせることまでやらせた。その姿は、新婚初夜の寝室に花嫁をお姫様だっこで運び込む新郎そのままだった。宗介の腕の中でかなめはやたらと幸せだった。
「ソースケ、相変わらず硬いままだね」
「それが当たり前だと君は言った」
「フフ、そう、当たり前のことなんだよ」
 そう言いながらなにがおかしいのかくすくす笑う。だが、その笑い声が宗介には心地よかった。それを耳にするだけで、彼自身もなんだか笑いたい気分になった。
 寝室は、クイーンサイズのスチールパイプベッドがポツンとあるだけの、殺風景なものだった。それとてよく見れば、軍隊で使われるようなシンプルなセミシングルのベッドが、二つ並べられたものでしかない。ベッドの上はきれいにメイキングされており、妙に生活感がなかった。かなめは知らなかったが、宗介はいざというときの用心に常にベッドの「下」で睡眠を採っていたのだ。ベッドに使われている形跡がないのは当然のことだった。
 そんなベッドの上に宗介はかなめをそっと横たえる。遮光カーテンのおかげで外の光の入らない部屋の中、リビングから差し込むかすかな明かりで、彼は改めて少女の体を眺めた。あまり日焼けしないたちらしかったが、それでも活発な野外活動で日焼けの後が様々な形に交差して、かなめの体は肩から胸にかけて軽いグラデーションを帯びていた。くっきりと浮き出た鎖骨のすぐ下から始まる膨らみは、重力にかすかに丸く潰れながらも、それに逆らって十分な頂きの高さを誇っていた。

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