長門有希の観察 §32(HP編13)
「あんたは、なんか持ってる。きっとあんたがあたしにツキを運んできたんだわ」
「そういやさっき『ずっとツイてない人生』とか言ってたな」
「あんたに会ってから、あたしの人生はギアがかかり始めたの。今まで変えようとして空回って何も変わらなかった世界が、急にかみ合いだして、どんどん面白いことが増えてきて、毎日が前に進んでく感じなの」
それはお前の心がけの問題なんだ。あの閉鎖空間の中で二人が出した結論が今お前の背中を押してるだけなんだ。俺はちょいと進む向きを変えてやったのに過ぎないのさ。それを全部俺の功績にされちまうのはこそばゆいね。
ただ、それを口にするわけにもいかない。
「多少は役に立っていたんなら嬉しいな」
「もちろん多少よ。あんまり大きな顔されても困るわ。でも幸運の女神には後ろ髪がないって言うじゃない。あんたはざん切り頭でろくに前髪もないんだから、こうやってしっかり腕を捕まえておく必要があるの」
俺としてもその柔らかい谷間に抱え込まれてることに悪い気分はしないね。
「だからあんたはずっと私の側にいなさい。損はさせないわ。贔屓にしてあげるって約束したしね」
「俺も約束したっけな」
「? なんだっけ」
「次は派手にいかせてやるってな」
「期待してるって答えたんだっけ?」
ああ、その通りさ。
「そういやさっき『ずっとツイてない人生』とか言ってたな」
「あんたに会ってから、あたしの人生はギアがかかり始めたの。今まで変えようとして空回って何も変わらなかった世界が、急にかみ合いだして、どんどん面白いことが増えてきて、毎日が前に進んでく感じなの」
それはお前の心がけの問題なんだ。あの閉鎖空間の中で二人が出した結論が今お前の背中を押してるだけなんだ。俺はちょいと進む向きを変えてやったのに過ぎないのさ。それを全部俺の功績にされちまうのはこそばゆいね。
ただ、それを口にするわけにもいかない。
「多少は役に立っていたんなら嬉しいな」
「もちろん多少よ。あんまり大きな顔されても困るわ。でも幸運の女神には後ろ髪がないって言うじゃない。あんたはざん切り頭でろくに前髪もないんだから、こうやってしっかり腕を捕まえておく必要があるの」
俺としてもその柔らかい谷間に抱え込まれてることに悪い気分はしないね。
「だからあんたはずっと私の側にいなさい。損はさせないわ。贔屓にしてあげるって約束したしね」
「俺も約束したっけな」
「? なんだっけ」
「次は派手にいかせてやるってな」
「期待してるって答えたんだっけ?」
ああ、その通りさ。














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